「読書の秋」としてみませんか?(10月の学校だよりから)

 先日行われた合同文化祭には、多くのご来賓・保護者・地域の皆様にお越しいただき無事終了することができました。コロナ禍で「令和2年度を何もできなかった年」にするのではなく、「こんな時だからこそ逆にできることを」「子どもたちの大きな成長につながる体験を」という発想のもと、本年度は思い切って文化センターでの開催に挑戦しました。初めての試みで様々な課題はありましたが、教職員全員の知恵と工夫で当日の開催にこぎつけました。結果子どもたちも、大きなステージで力いっぱい練習の成果を発揮することができ、満足のいく文化祭にすることができたと思います。これも保護者・地域の方々のご理解・ご協力あってのことと深く感謝申し上げます。文化祭での大きな成果をこれからの教育活動に生かしていきます。今後ともご支援いただきますようお願いいたします。

 さて、すでに秋も深まってきました。昔から「実りの秋」「食欲の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」「行楽の秋」などと言われています。子どもたちには、楽しみながら力をつけさせたい季節です。そのために、もう一つの秋「読書の秋」を大切に迎えて欲しいと思っています。読書は「心の栄養」、本を読むと次のような良いことがあります。①いろいろな言葉を覚えることができます。②知識がどんどん増えていきます。③今まで経験したことのないことに出会うことができます。④昔の人の考え方や生き方を学ぶことができます。⑤遠い国の人の考え方や生き方を学ぶことができます。⑥人の心の痛みや悲しみ、喜びがわかる人になります。⑦本をたくさん読むと「心が豊かな人」になります。

 11月3日の文化の日を挟んで前後2週間が読書週間です。毎年、読書週間標語が選ばれます。今年2020年は「ラストページまで駆け抜けて」という標語でした。この標語を作った作者は「物語に引き込まれラストまで駆け抜ける。早く走り抜けても、のんびり歩いても。本は自分のペースで読み進められます。道のりが困難でもゴールは待っていてくれる。あなたを待っている物語がきっとあると思います。」と説明していました。

 ネットやゲーム・テレビに触れる時間の少しでも読書の時間に充てることができたら、たくさんの「心の栄養」をつけることができます。学校では、朝読書の時間を毎日とり読書を進めていますが、ご家庭でもこのさわやかな秋に、家族みんなで読書の時間を取ってみてはどうでしょうか。